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[コラム]ホームページ制作にどれだけの費用をかけるべき?

今日は「ホームページやランディングページの制作委託費の相場」について、スーツを買うことになぞらえて考えてみようと思います。

 

ホームページを作ろう!とする際に、既に大まかな骨組みが出来上がったものをタダ同然で利用できるものもありますが、一方でホームページ制作会社に依頼して100万円の見積もりが出てきてぶったまげた、ということをお聞きすることも珍しくありません。

 

この価格の差は一体どこからくるのでしょうか。

 

実際、WEB制作になじみの無い方にとっては、その金額がどのように決まっているのか非常にわかりにくく、見積をとってもカタカナ語でなんだかよくワカラナイ!となってしまい、結果としてオーバースペックなものを発注してしまうケースがよくあります。

 

よくお見かけする例としては、不動産会社のページなのにナゾのショッピング決済機能がついていたり、3年前に載せた物件情報がそのままの形で残ってしまっていたりするケースです。

 

一見するとかっこよくデザインされていたとしても、その中身が事業と不整合であれば、ホームページが有効に活きているとは言えないわけです。

目の肥えたユーザーは「なんか怪しいのでは?」と邪推してしまいかねません。

 

一方で、手探りしながら無料のページを細工してみたけれど、なんだかすごくブサイクなものができてしまってハズカシイ、、という方もいらっしゃいます。

 

そこで外注を考えると、一つ前の話に戻ってしまうわけです。

 

ではどうすればいいのでしょうか。

 

WEB制作の前提を抑えておくだけでも随分と違ってくるのではないかと思うので、わかりやすい例としてスーツを例に考えてみましょう。

 

たとえば、洋服の青山やAOKIなどの店頭では、安いものなら1万円程度で買えるものもあります。

 

なぜ安いのかと言えば、いうまでもなく工場で大量に生産されているからです。

 

これに相当するのがWEB制作で言うところの既に組み立てられたWixなどのホームページビルダー系やWordPressなどです。

 

これらを使えば、テキストや画像といった情報を盛り込み、ちゃんとウェブ上に公開することはできるはずです。

 

ただし、フォントやカーニング(文字間隔)、文字色がイマイチしっくりこなかったり、なんとなく全体的にもっちゃりとした雰囲気を纏うことがあります。

 

一方、完全オリジナルの唯一無二なデザインをしつらえたホームページを作ろうと思えば、100万円かかることだってあります。

 

スーツでいうところの「ビスポーク(Bespoke )」がこれに当たります。

 

ビスポークでは、まず店舗で心ゆくまでのおもてなしを受けます。

そこで緩やかな会話をしながら、スーツをどんな場面でどう見せるように着こなしていきたいのかについて、発注者と共に考えるスタイルです。

 

店主はその会話から、発注者の雰囲気や要望を丹念にかぎ取り、ときには切れ味鋭い提案をすることで発注者の頭になかったアウトプットを提出してきたりもします。

 

ホームページの世界でも同じように、ある程度のオリジナリティや高い提案力を求める場合には、それに見合った価格が必要になるでしょう。

 

ホームページの制作はエンジニアの工数に比例しますので、高い技能を持っている人ほど単価も高くなり、数週間かけて制作することもあります。

 

また、ここでいう工数には直接的にコーディングする時間だけではなく、発注者とのコミュニケーションも多分に含まれるわけです。

 

たしかに、ここまでかけていけばかなりのクオリティで世界に一つだけのページが制作できることでしょう。

 

しかし、これから起業・開業する段階で果たして、これほどのスペックのホームページを作る必要があるのでしょうか。

 

ここでよく思い違いをしてしまうのが、「良いページを作れば自然とwebから集客ができる」ということです。

 

実際には全くそんなことはなく、たどり着いてもらうまでの導線を準備することの方がよっぽど大切だったりします。

私の意見としては、最初は多くとも20万円台までに抑えて、サービスが拡充してきたころにクオリティを上げていく、という付き合い方がいいのではないかと思います。

 

そのため重要なポイントとなるのが「仕様を能動的に伝えること」です。

 

要するに、「私はこうしたい」「このページに求める役割はこう」「これは不要」などと歯切れよく、相手がプロであったとしても遠慮することなく言い切ることです。

 

これこそが「発注力」であり、費用を抑えながらも制作者に気持ちよく仕事をしてもらう上でとても大切なことであると思います。

 

「とにかく、わからないのでお任せします!」は、ご飯屋さんを探しているときに「俺はなんでもいいよ」と友人に言われるときと同じく、受注する側にとって結構なストレスがかかります。

 

重ね重ねにはなりますが、とにかく遠慮不要です。

 

皆さまは制作こそしたことはなくても、これまで数百はくだらないほど何かしらのwebページを見たことがあるはずで、その点ユーザーとしてはプロであるはずだからです。目利きはできるはずです。

 

起業・開業にはお金も労力もかかります。

 

私自身も「毎日何かしらのお金はろてるやん…」「その割に入金あんまりないけど大丈夫か??」となった、ほぼ誰もが通る道を歩いてきたので痛いほどよくわかります。

 

そんなときに、少なくともこの「発注者」としての気構えを持っていさえすれば、スモールスタートを切り、資金をうまく使いながら事業を進めることができるはずです。

 

なお、web制作にも補助金を使うことができます。

 

もっともメジャーな「小規模事業者持続化補助金」では、全体の1/4までであればホームページやランディングページの制作委託費が認められておりますので、こちらを使うことも検討してみてください。

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